メディア掲載
NHK「笑う会社革命」見ていただけましたでしょうか?
雑談は推奨、残業はナシ?早く帰れる木村石鹸の「タイパ」の考え方
書き手:キムショー

先日、NHK総合で放送された「笑う会社革命」はご覧頂いたでしょうか。30分の番組だったのですが、今回のテーマは「タイパ(タイムパフォーマンス)」でした。
世の中の「何でもかんでもタイパ、タイパ」と業務を監視していく風潮(番組内では「タイパ警察」なんて言葉も出ていましたね)に抗う会社として、有り難いことに弊社を紹介していただきました。
たった10分ほどのコーナーのために、番組スタッフの皆さんは八尾本社、三重工場、ICEスタジオ、さらには沖縄にまで足を運んでくださったんです。「木村石鹸って、いい会社だなあ」と、身内ながらしみじみ思ってしまうような素敵な映像に仕上げていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
木村石鹸の「タイパ」と「コスパ」の考え方
番組を見ていただいた方の中には、「木村石鹸って、時間をまったく気にしない緩い会社なのかな?」と思われた方もいるかもしれません。
でも、決して効率をどうでもいいと考えているわけではないんです。同じ時間をかけるならパフォーマンスは最大化させたいですし、ビジネスにおいてスピードが非常に重要なのは言うまでもありません。
ただ、僕たちの考える効率の上げ方は、世間の「タイパ」とは少しアプローチが違うのかもしれません。
例えば、うちの工場では「雑談」を大いに推奨しています。
普通の工場だと「私語厳禁」にすることが多いですよね。おしゃべりで手が止まって生産性が落ちるのを恐れるからです。でも、木村石鹸では逆なんです。
雑談を通じて日頃から良い人間関係ができてくると、例えばラインのパフォーマンスが落ちていたり、おしゃべりが行き過ぎて作業が遅くなっていたりしたときに、「今はちょっと私語をやめて、集中しようか」という声掛けが、上から言われなくても、現場のどこからでも自然に出てくるようになるんですよね。 そういう本音で注意し合える関係性を、雑談という一見「無駄」に見えるコミュニケーションを通じて作っています。
また、僕たちは一人一人のパフォーマンスを「1時間に何個作れたか」という細かい指標で測ることは一切していません。
その代わり、現場には「今日終了させないといけない作業」が明確に掲げられています。それをいかに早く終わらせるかは現場の工夫次第。そして、早く終わったらその分早く帰っていいことになっています。
細かく時間を縛るのではなく、早く終われば自分へのご褒美(自由な時間)になる仕組み。これも、僕たちなりの大事な「タイパ」の形なのかなと思っています。
「余白」がないと、新しいものは生まれない
自分たちで時間をコントロールできるからこそ、適当にダラダラやっていいわけではなく、プロとして自分たちに厳しくあろうとする姿勢は必要です。
その上で、思うのです。 何でもかんでも「無駄を削ろう」「生産的ではない時間はやめよう」と切り詰めすぎるタイパ警察的な取り組みは、行き過ぎると、会社から「新しいもの」を生み出す力を奪ってしまうのではないか、と。
イノベーションというのは、基本的には予測ができないものだと思うんです。「来月の何日までに革新的なアイデアを出そう」と決めることは無理ですし、計画通りにいかないからこそ、面白いものが生まれるのではないでしょうか。
画期的な何かが生まれるためには、ある程度の「余白」や、一見無駄に思える「雑味」のようなものが欠かせません。そして、失敗も含めた「トライの回数」を増やすしかありません。
期日に追われるのではなく、偶発的なひらめきが起こりやすくなる環境を整えること。 それって、世間で言われるタイムパフォーマンスを重視する方向とは、もしかしたら真逆のところにあるのかもしれないな、と最近つくづく考えています。
皆さんは、日々の暮らしや仕事の「タイパ」、どう感じていらっしゃいますか?
